街が眠るうちに、窯へ火を入れる
前の晩に仕込んだ生地を冷蔵庫から出して、室温に戻します。窯がゆっくり温まる音だけが、まだ暗い厨房に響きます。
Boulangerie de quartier — since 2011
夜明け前に、火を入れて。
その日に焼ける分だけを、
小さな窯から。
夜のうちに、パンは目を覚ます。午前三時に窯へ火を入れ、粉と水と塩、そして時間だけで生地を育てる。大きな工場には真似できない小さな窯で、その日に焼ける分だけを、毎朝ていねいに。
朝三時から夕方五時まで。時計の針と一緒に、窯の火も育っていきます。スクロールして、麦の灯の一日をのぞいてみてください。
前の晩に仕込んだ生地を冷蔵庫から出して、室温に戻します。窯がゆっくり温まる音だけが、まだ暗い厨房に響きます。
機械には任せない時間。生地の張りと温度を指先で確かめながら、パンの形を決めていきます。
カンパーニュとバゲットが窯から出る瞬間、クープの割れる音が小さく鳴ります。拍手みたいで、毎朝すこし嬉しくなる音です。
焼きたての湯気ごと、紙袋へ。朝の散歩や出勤前のお客さまで、棚はみるみる軽くなっていきます。
クロワッサンと塩あんバターが焼き上がる時間。香りが商店街の角まで届いて、ふらりと足を止める人が増えます。
型から出したばかりの、あの白い湯気。ゆきどけ食パンは、お取り置きのお客さまから順にお渡しします。
売り切れた日は早じまいです。窯の火を落として、明日の生地に水を打ちます。また夜のうちに、パンが目を覚ましますように。
営業時間を確認しています
カンパーニュとゆきどけ食パンは、前日までのお電話でお取り置きできます。売り切れ次第、閉店となります。